ずっと、キミが好きでした。
「ずっとれおのそばにいる。離れないって約束するから、怒らないで?ね?」
思わず両手でれおのブレザーの裾をギュッと掴んだ。
大きくビクッと揺れるれおの体。
そしてなぜか、さっきまでとは比べものにならないほどの盛大なため息を吐かれてしまった。
「またそうやって惑わせるだろ……?俺ばっかりがしずにドキドキして、苦しくて。好きで……好き過ぎて、どうしようもなくなる」
「……っ」
「ダメだって思うのに、さっきの男につまらない嫉妬して……しずを独り占めしたいと思ってんだよ」
嫉妬……?
嫉妬してたの?
いつも冷静だったれおが?
ヤバい。
嬉しい。
れおの赤くなった顔を見て、再び頬がゆるんでしまいそうになる。
こんなれおの姿はレアすぎる。
でもね、私の方が絶対にれおを好きだという自信はある。
『私……れおの彼女になりたい。ずっと、れおのそばにいたい。私の方がれおのことを好きに決まってるじゃん、バカ』
きっとわからないだろうと思って、スマホのメモにそう打ち込んでれおに見せた。
「いや、なに言ってんだよ?彼女になりたい……って?」
「えっ?だって……ダメ?」
さっきそう言ったじゃん。
俺の彼女って……。
あれは友田君の前だから言っただけ?