ずっと、キミが好きでした。
そして私の手を握り返しながら、まっすぐ見下ろしてくる。
熱のこもった視線にドキッと胸が高鳴った。
「俺の彼女になって下さい」
緊張しているのか、れおの声と手が震えている。
いつもは自信たっぷりに私にイジワルをしてくるのに、変なところはマジメなんだから。
でもね、そんなキミが愛しくてたまらない。
私の愛した大好きな人。
「もちろんだよ!」
返事の代わりに、れおの背中に手を回してギュッと抱きついた。
晴れてれおの彼女になった高校2年生の冬。
れおとの明るい未来を信じて疑わなかった。