ずっと、キミが好きでした。
っていうか、れおとそういうことをするって考えただけで恥ずかしくてどうにかなってしまいそう。
その日の帰り、私はいつものようにれおの部屋に来ていた。
ベッドの上にうつ伏せになりながら両肘で頬杖をつき、そばにノートを置いて、それに書き込むことで今日の出来事をれおに報告していた。
れおはチラッとノートに目をやるだけで反応はない。
無関心なことに興味を示さないのは知ってるけど、無反応はひどくないですか?
私よりマンガの方がいいんだ?
続きが気になるのはわかるけど、ちょっとは会話に入ってくれなきゃ私だってつまらない。
『っていうか、マンガやめてこっち見てよ。れおが相手してくれなきゃ、つまらないよ』
ベッドに持たれて座っていたれおの肩をツンツンして、ノートを差し出す。
すると、文字を読んだらしいれおの横顔がフッとゆるんだ。
「俺が相手しないとすぐスネるよな、しずは」
「そ、そんなこと……」
ある、かも。
だって、せっかく一緒にいるのにさ。