ずっと、キミが好きでした。
机の上にある写真立ての中の幼い私とれおが、ピースをしながら無邪気に笑っていた。
これは幼稚園の頃のもの。
れおは昔は女の子みたいで、私より可愛かったっけ。
周りの人によく女の子に間違えられていたよね。
「で、シャイニーズジュニアがなんだって?」
「もういいよ、それは。れおは、相変わらず興味のないことに無関心だよね」
「そう?」
「うん」
「しずはすぐスネるよな、昔から」
「そんなことないよー!」
「いやいや、昔から変わらないよ、しずは」
「それなら、れおだって……」
優しい雰囲気や冷静沈着な態度は、昔から変わらない。
私の大好きなれおのままだ。
それなのに……。
れおの無邪気な笑顔に影が見えるようになったのは、いつからだろう。
その笑顔を見るたびに、胸が締め付けられるようになる。
れおの笑顔が好きだったはずなのに……ううん、今でも大好きなんだけど。
今はムリをしているように見えてしまうから、私まで胸が苦しくなってうまく笑えなくなる。
「れおも……昔から変わらないよ」
「そう……?」
困ったようにれおが笑う。
きっと、れお自身が今の自分を受け入れられていないんだと思う。
「私はどんなれおでも好きだよ」
だからお願い、前みたいに笑ってよ。
こうしてれおの部屋で話していても、時々ぼんやり遠くを見つめていることがある。