ずっと、キミが好きでした。
「明日までって知らなかったから、今日来れてほんとによかったね」
「だな」
「いつかまた、観に行こうね」
「うん」
そう約束したところで、ちょうどオムライスが運ばれて来た。
美味しそうないい匂いを漂わせている、クリームチーズオムライス。
れおはミートソースがベースのオムライス。
2人でいただきますをして、早速食べ始めた。
「うーん、美味しい!」
やっぱりここのオムライスが一番好き。
「俺も」
「だよね、美味しいもんね。あ、そうだ!れおに聞きたいことがあるんだけど」
視線を上げると、れおはしきりに右耳を触っていた。
「聞きたいこと?」
「そう、聞きたいこと」
「なに?」
「うん、あのね。大雅って、その……好きな人とか、彼女っているの?」
そう発言した途端、れおの眉がピクッと動いた気がした。
きっと、聞こえていたはず。
それでもまだ、れおは右耳を気にして触っている。
「なんで?」
「え?いや……その、なんとなーく、どうなのかなって」
れおの雰囲気が明らかに変わったような気がして、思わず声が小さくなる。
やっちゃんが大雅を好きなことは、さすがに言っちゃダメだよね。
そう思ってうまくごまかしたのがダメだったみたい。
「気になるってことは、しずは大雅のことが好きなんだ?」
「え?なんでそうなるの?」