あの日の記憶。~青春の全て~

来た。菊智だ...。

私を見て、みんなが固まる。

咲葵が私のところまできて、私を無理矢理立たせる。

「ここにいますよ~茜ちゃん!」

恥ずかしいのに。

眼鏡をわざとかけ直す菊智。

...正直気持ち悪い。


『高月さん、お話があります。』

「は、はい。」


~~



来たのは屋上。

私の心は何故か緊張で冷たい。

それと裏腹な夕暮れ時の太陽。


『あの、僕。高月さんのことが...好きです。』


やっぱり、本当だったんだ。


「あの、どうして私の事好きなんですか?」


黙り込む彼は私のどこかを見ている。


『...可愛いし、胸が...大きいし?』



私は菊智の言葉に驚く。


“まさかの胸...!?”



< 6 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop