あの日の記憶。~青春の全て~
来た。菊智だ...。
私を見て、みんなが固まる。
咲葵が私のところまできて、私を無理矢理立たせる。
「ここにいますよ~茜ちゃん!」
恥ずかしいのに。
眼鏡をわざとかけ直す菊智。
...正直気持ち悪い。
『高月さん、お話があります。』
「は、はい。」
~~
来たのは屋上。
私の心は何故か緊張で冷たい。
それと裏腹な夕暮れ時の太陽。
『あの、僕。高月さんのことが...好きです。』
やっぱり、本当だったんだ。
「あの、どうして私の事好きなんですか?」
黙り込む彼は私のどこかを見ている。
『...可愛いし、胸が...大きいし?』
私は菊智の言葉に驚く。
“まさかの胸...!?”