あの日の記憶。~青春の全て~
「ちょ、胸ですか!?」
『はいっ!!!とても好みの胸です!!!』
菊智の手が私に寄ってくる。
「や、やめてくださいっ!!」
『彼女になってください』
「いや、嫌です!」
迫ってくる、怖い、助けて...!
『おいっ!菊智!』
屋上の扉が開く。
『お前!やめろって!』
茶髪の男子が菊智の手を引っ張る。
『痛い痛い痛いっ!ゆう!やめろって!』
菊智の手をぐりぐりと絞るように握る男子の手。
彼が菊智の手を離すと、菊智は屋上から出ていった。
私を見ると、彼が私に近寄ってくる。
『あんた、誰』