世界を超えて。
これから

「今、戦争が勃発した。
さっきの大きな衝撃は攻撃を受けたから。
どこかの国と日本が戦争をしているのではなく、世界平和維持機関となにかの組織のような物が戦争をしているのではないかと予想されている。」

ここまでは皆も予想がついていたらしく、苦い顔をしながら黙っていた。

「そして、今、外は人間が生活出来るような環境ではない。
怪我人や負傷者も多い。
特進単位制高校の設備と専門性を持って、自分の安全はもちろん、地域の人、そして世界人に手助けできるよう働いていって欲しい。」

「その為にこの学校からランダムで数名、世界平和維持機関で少しの間働く生徒を輩出する。
働くといっても能力を活かして協力する程度だ。全員生き残ろう。
という事が書いてあった。」

読み終え、顔を上げるとさっきまでの前向きな姿勢は一転してしまった。

「こんなんで生きていけるのかな。俺ら」

「わからないんだ。頑張るしかないだろ」

「戦争を仕掛けてきた相手もわからないのに、生き残れるわけがないよ」

「奇襲すぐ後だからわからないだけだと思う。やるだけやってみようよ」

言い争いが始まってしまった。
こんな状況で、よくない。止めないと!

「今、そんな事する必要ないと思う!俺達は生き残ろうとするか、諦めるしか選択肢はないんだから生き残ろうとしてみようよ。」

増田君は涙目で声を震わせながら力強く説得していた。

「そーだよ。俺等ならできるって。ね」

大林君も笑顔で声をかける。

その間に私は特別生の名簿を取りに行く事にした。
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