はにーだーりん
「倫ちゃん!」


「は、葉月ちゃん」


待ち合わせ場所に先に来ていた倫太郎は、緑のチェックのシャツのすそを握り締め、嬉しそうに微笑んで彼女を迎えた。


今日は付き合い始めて3ヶ月目の記念日で、一緒に買い物に行く予定である。




「ごめんね。待った?」


「ううん、今来たところだから」




普通逆だよな、と葉月は内心思ったが今日はーー

ずっと練り上げてきた計画を実行する日だ。




かわいいかわいい倫太郎。

襲ってしまいたい衝動を3ヶ月もこらえ、普通の彼女を演じてきたのだ。

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