宮田君の告白






「あー!宮田君ー!なになに、那緒ちゃんと何話してたの??」



「ねぇ、私達も混ぜて??」





そこに突然、普段から宮田君にアピールしているキャピキャピした感じの女の子が数人やってきた。




この子達は普段から積極的だから、私の周りにいるような友達みたくヒッソリと陰で宮田君を賞賛するのではなくて、直接ガツガツいってる。




でも宮田君はそんな子達に対して、先ほどまでの穏やかな顔から一瞬で無表情に変わり、チラッと私を見た後、





「別に」






表情を変えず、その一言を言い残して、男子の集団の方へ行ってしまった。







(......ねぇ、もうちょっと優しい言い方してから去ってよ。)






じゃないと、




「ねぇ、宮田君と何話してたの」


「隣の席ってだけで、いい気にならないでね」





さっきまでの可愛らしく笑っていた顔を怖い顔に一変させて、女の子達が私に八つ当たりして来るんだから。





「.....挨拶しただけだよ」





そう言ってもきっと疑いとか嫉妬は簡単にはなくならないだろうな。







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