宮田君の告白
(あー、もう、目立つってば....)
でもそんなことはお構いなしに相変わらず結城君ワールド全開で話し続けてくる。
「及川が来るの初めてじゃーん!前は誘っても来てくれなかったのにー!!!」
腕をブンブンと振って、笑顔で叫ぶようにして話す結城君。
その声にまた周囲の人達は
「あ、あの子結城君の彼女なんだね」
「えー、普通に可愛いじゃん。結城君アホそうなのに意外とやるね」
違う違う違う。
も、面倒くさい。
「ね、俺の応援!?俺のこと見にきたの!?やっぱり、俺とーー」
あぁぁ、結城君、
これ以上何も言わないで、そう言おうと思った時
「俊哉、うるせぇ」
「痛っ、何!?宮田かよー」
宮田君が後ろから駆けつけて、結城君の頭を叩いて黙らせた。