宮田君の告白
一言
「なにやってんの、俊哉ー!!」
「バテんなよ、頑張れー!!」
うちの学校は最初こそ僅かな点差でリードしてたけど、すぐにひっくり返されてしまい、終盤は劣勢になっていた。
宮田君も、もちろん結城君もみんな頑張ってるけど、相手の方が少し余裕がある感じ。
「宮田、君....」
やだ、このまま負けちゃうの?
たしかに、私達はまだ2年だから来年もあるけど。
でも3年生と一緒に試合できるのはきっとこの大会が最後のはず。
いつも無表情だけど、バスケ好きなんでしょう?
「.......勝って」
みんなが一生懸命声を出して応援してるなか、私は1人で座って祈ることしかしてなかった。