宮田君の告白
宮田君の告白
「いぇーいっ!とりあえず初戦突破ーっ!!!!!」
「まじ、ギリギリ!ちょー危ねぇわ!」
うちの高校は無事に初戦突破した。
「まじ宮田やべぇよ。助かった」
「俺たち3年も助けられたわ」
「.....そうっすか」
未だ冷めない熱気。
相変わらず宮田君の温度はいつも通りみたいだけど。
(よかった。本当に、よかった....勝ってくれて)
あの宮田君にボールが渡った時から、バスケ素人の私にとって詳しいことはよく分からないけど、宮田君を中心にして、勢いよく逆転していったように見えた。
でも終盤のあの気迫は目が離せないくらい皆凄かった。
私は、最後、リードしたまま試合終了のブザーが鳴った時は安心したのか、思わずその場にペタッと座り込んでしまった。