願 叶
「はい、どうぞ。」
すると、ドアが少し開いてひょっこりと雪君が顔をだした。
「準備できたー?」
準備もなにも、靴しかないんですけど・・・。
よく見ると、雪君はいつものパーカーの下にカッターシャツを着ていた。
しかし、下はジャージで中にカッターシャツを着ている以外はいつもと、変わらない感じだった。
一応、学校だからかな。
「私、このままで良いの?」
あきらかに桜野高校の制服なんですけど。
そもそも、私はどこの高校に通うんですか!?