願 叶



「はい、どうぞ。」

すると、ドアが少し開いてひょっこりと雪君が顔をだした。


「準備できたー?」


準備もなにも、靴しかないんですけど・・・。


よく見ると、雪君はいつものパーカーの下にカッターシャツを着ていた。
しかし、下はジャージで中にカッターシャツを着ている以外はいつもと、変わらない感じだった。



一応、学校だからかな。



「私、このままで良いの?」


あきらかに桜野高校の制服なんですけど。
そもそも、私はどこの高校に通うんですか!?


< 113 / 355 >

この作品をシェア

pagetop