願 叶



「ん?」

そんな事を考えていたら、かすかに遠くから女の子の泣き声が聞こえた。


私は、雅君の裾を少しひっぱり声が聞こえる方へと歩いていった。


「おい、何だよ。」


少しキレぎみな雅君を連れて行ってみると、そこには楓ちゃんぐらいの年の女の子が泣いていた。


「どうしたの?」


私は、すかさずその子の目線に合わせて話を聞いた。

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