願 叶



そう見てると、木にひっかかっている風船にカラスが近づいてきた。


「あっ!!」


女の子はそれを見て声を出す。



しかし、カラスはその風船を割るようなしぐさではなく、私はそのカラスをじっと見た。


すると、カラスは風船の紐を口ばしでくわまえ、私の方へと飛んできた。


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