願 叶



「もう泣かないで。」



そう笑って女の子の頭を優しく撫でた。



するとそれをじっと三毛猫が見ていたが私はそんな事には気づかなかった。



女の子は三毛猫を少し撫でた後、「バイバイおねーちゃん!」と言いながら、買い物をしていた母親と一緒に帰っていった。




「よかったね。あの子。」


急に話しかけてきたのは、私の右隣でさっきまで三毛猫だった雪君。



「・・・。」


もう本を普通に読んでいる左隣の雅君。




あれ?いつ人間にもどったの二人とも・・・。


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