願 叶



「・・・きっと、晩飯ぬきだな。」


そうサラッと雅君が言うと「やだあぁぁぁ―――!!!」と楓ちゃんは雅君に泣きついていった。



「じゃあ、李織さんに謝って来い。」



雪君、何か楓ちゃんのお母さんみたい。



・・・お父さんは雅君かなっ?


一人で私は、そんな家族設定をしていた。



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