願 叶



「なんや、なんや。可愛い女の子が二人もそろって俺を待っててくれたんかいなぁー。いや~感激やわぁー。」


私と楓ちゃんの前に現れたのは雪くんじゃなくて、梅野高校の夏制服を着た男の子だった。
目立つ赤茶髪は肩ぐらいまであって、しかし一番目をひいたのは頭の横につけた狐のお面だった。

しかも関西弁。


「じゃあ、中に入ろう「黙れ、化け狐。誰もお前なんて待ってない。そして、手をどけろ。」


その男の子が私達の肩を抱き、中に入れようとした瞬間、恐ろしいオーラと共にドス黒い声をプラスして楓ちゃんはその男の子を睨んでいた。



いつもの可愛い楓ちゃんが、性格違う・・・。


って言うか・・・この人、狐なの!?!?ネタバレ!?




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