願 叶



べりっ。


まさに、そんな感じの効果音で私とお面をつけた男の子は、間に誰かがわりこんできて離れた。




「何してんだよ。」


私達の間にわりこんできたのは、何故か少し怒り気味の雪君だった。



「なーんや。千春ちゃん、雪のやったんか。はぁ・・・。」

そう、すごく残念そうな顔をして溜息をつくお面の男の子。



「ばっ・・・バカ!!ちげーよ。」

私もそれには同意し、頭をぶんぶん横にふって否定した。


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