願 叶



「じゃあ、何する?」

私は楓ちゃんと目線をあわせるため、しゃがむ。


「来て。」


そう言われるがままに楓ちゃんに手をひっぱられ、私は奥の部屋へと向かう。
いりくんで、何度も何度も右や左に曲がり・・・ほんと、まるで迷路のようだ。


楓ちゃんは一つのドアの前で止まる。

「楓ちゃんの部屋?」


そう尋ねると、楓ちゃんはコクンとうなずき部屋のドアを開けた。


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