願 叶
楓ちゃんに連れられ私は他の人の部屋を回る事にした。
あっ、そういえば・・・
「ねぇ、楓ちゃん。螢君もここの店の人?」
楓ちゃんに螢君の話をするのは、あんまり良くないのだろうが・・・。
「・・・一応。」
すごく楓ちゃんを不機嫌にさせてしまった気がする。
「でも、アイツは・・・。」
楓ちゃんは私の方をバッと振り返り、手をギュッと強く握りしめながら私に何か言いかけた。
昔に楓ちゃんと螢君の間には何かあったのだろう・・・。
でも、聞かないでおこう。そう思った。