願 叶



すると、溜息をついてイスにすとんと雪君は座った。


私はその部屋へ入りピアノにもたれた。


部屋はピアノ以外、大きな窓と端にシングルベッド横にクローゼットとまたもやシンプルな部屋だった。



この店は全体的にシンプルだな。と思っていると雪君が話しかけてきた。


「曲名は知らない。聞いて覚えたんだ。」


凄い才能・・・「どこで聞いたの?」


すると雪君は黙り込む。


< 156 / 355 >

この作品をシェア

pagetop