願 叶




俺の寝床は、いつも決まって魚屋の裏にあるダンボールの中だった。


そこで寝ていると、小学生達が俺を見ては「汚い。」そう言っていたのを今でも覚えている。



忘れるはずがない・・・






いつものように俺は散歩をしていると



ふと、キレイなピアノの音が微かに聴こえた。



その優しい音にひかれ俺はそこへ近づいた。



赤い屋根の2階の窓。そこから優しい音は聴こえていた。



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