願 叶



楽しそうに微笑んでピアノを弾く小さな女の子。
ピンクのワンピースを着て髪を2つ結びにした姿。


俺は窓からその子をじっと見つめ、そして優しいピアノの音を聞いていた。



しばらくすると、ピアノの音はピタッと止まり、女の子は俺のいる窓まで近づき俺に話しかけてきた。



「猫ちゃん、私のピアノ聴いてくれてたの?」


そう頭を撫でられ、優しく微笑むその子は俺を全く拒んではいなかった。



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