願 叶



彼女は笑って俺を見ていた・・・。



いつしか、俺はその子の家に行きピアノの音を聴くのが日常となり



日数が増えるごとに仲良くなり、その子の話相手にぐらいまでには、なっていた。




学校の事、家族の事、友達の事、そんな事を彼女は猫の俺にたくさん話してくれていた。




窓でピアノの音を聴いていたのが、今では彼女がひいているピアノの上へと変わってもいた。



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