願 叶
「雅!!」
天神さんがそう呼ぶと中央階段の奥からカラスが私の目の前を通り、天神さんの手の上にのった。
そのカラスの口ばしには紙がはさんであった。
その紙を天神さんが取ると、カラスはまた中央階段の方へ飛んでいった。
「こっちに来て。」
私は天神さんが座る方向へと場所をいどうした。
「ココに手をのせて。」
テーブルの上に置かれた真っ白な白紙の紙。
天神さんはその紙を指差す。
「何するんですか?」
「契約よ。」
契・・約・・・。
私はゆっくりその紙に右手を近づける。