願 叶
次の瞬間、紙と私の手はピッタリくっついた。
すると、触れた紙から眩しい光があふれだし、視界は真っ白になる。
「うわっ。」
・・・あまりの眩しさに私は目をとじた。
ゆっくりと目をあけて見ると、さっきまで白紙だった紙に墨で私の名前が書いてあった。
「契約完了です。」
天神さんはそう言うと、その紙を持って何処かに行こうとした。
「あの、天神さん!!願いが叶ったら・・・その・・お金とかって・・・。」
私はお金など一切もっていない。
「願いが叶った後、ゆっくりお話しましょ。」
そうニッコリ笑って、天神さんは奥の方へと消えていってしまった。