願 叶



「ちょっと、待つっス―――!!!」


何処からともなく聞こえる声。


生徒全員がその声の方へと顔を向ける。



濃いめの水色髪を上で、おだんごにしている、私達とは違う黒の制服を着た同い年ぐらいな子がバスケットゴールの上で腕をくみ、仁王立ちしていた。



「お前っ、何でいるんだ!?」

雪君が慌てた表情でその子に聞いた。



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