願 叶



「今日は珍しく登校してるんスよ。」


自慢気にその子は雪君を見下ろしながら言った。


そして次の瞬間、まるで特戦ヒーローのように「とうっ」と言う声でその子は飛んで下へと音もなくスッと降りた。



しんとする体育館。



…誰?この子。



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