願 叶
「何もあんな嘘つかなくても良いんじゃない?」
体育の授業が終わると同時に私はその子の手を強引に引っ張り、誰もいない少し狭い資料室へ連行した。
「そんなSな千春ちゃんも…良いスね…。」
少し顔を赤らめ私から目をそらすその子。
ドMかっ!!
「何もこんな奴の許嫁はないだろ…。」
呆れた顔をして、雅君がそうゆう。
って、いつからそこに?
「許嫁3人ってねぇ。よく考えたな。」
笑いながら雪君がそうゆう。
あれ?雪君も何でいるの?