願 叶



「でも普通、許嫁なんて言って皆納得する?」


「まぁ、そこは噂で上手いこと、なるようになるんっスよ。」

私にウインクして、そう言った。


「噂ねぇ…。」

「そんな事より、千春ちゃんに会いにきたんっスよ!?」


私?つか、また抱きつかれてる。


「あなたは何で、私の名前知ってるの?」

私は、その子を引き離して言うとキョトンとした顔をされた。



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