願 叶



「良いじゃないっスかぁ。せっかく千春ちゃんに会えたんっスから。少し、このままで…。」


…まさかとは、思っていたがドMで百合でしたか唯ちゃん。


唯ちゃんは次第に目がウトウトしてきて、そして私の肩に顔をのせて寝てしまった。

寝ている顔は可愛くて、口元が少し笑っていた。しかし、一粒涙を流していた。


「嬉し泣きの夢でも見てるのかなぁ?」


私はそっと頭を撫でた。


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