願 叶



千春ちゃんは何も聞かんかった…


「ありがとう。」

笑顔でそう言う千春ちゃんから一瞬目がはなせへんかった…。


はっ…反則やろ、その笑顔は…。



『好き』


その言葉がすぐに出んくなったのは、何年ぶりやろ…。


「…どういたしまして。」

千春ちゃんと重なるあの人…


でも、別人。



せやけど…この子に俺は、また前みたいに恋してしまいそうや…。



<螢side end...>

< 224 / 355 >

この作品をシェア

pagetop