願 叶



休み時間、私は机の上でグッタリしていた。

「どうした、小川?」


前の席の雪君がそう聞いてくるが、全速力で教室へ走ってきた私の耳には聞こえてはなかった。



「見つけましたよ。小川 千春君。」


バッと横を見ると、さっきの風紀委員。


「げっ!!」


思わず、そんな声が出てしまう。



< 231 / 355 >

この作品をシェア

pagetop