願 叶



雅君は本をパタンととじて、風紀委員を睨んだ。

怖っ…。


すると風紀委員の顔が真っ青になり、私の方へ振り返った。



そのまま雅君は左手に本を持ち、教室を出ていった。



「小川 千春君、次にあんな事をしたら反省文50枚を3日以内に提出してもらいますから。」


ごっ…50枚!?



そう言った後、風紀委員は私に生徒手帳を渡して教室を出ていった。



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