願 叶



「唯の主は、和叶ちゃんの事、大っ嫌いなんっスけどね。」


唯ちゃんの主…


「どんな人なの?」


「それは――「唯。」


唯ちゃんの言葉をさえぎるように店から出てきたのは、天神さんだった。

「噂をすれば、和叶ちゃんじゃないっスかぁ~。」


ニッコリ天神さんに向けて笑顔の唯ちゃん。



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