願 叶

黒なソムリエ




<李織side>


私の目の前には真剣な顔をして鉄板と戦っている小川さん。


小川さんに連れて来られた場所は、小さなお好み焼き店。


正直、こんな近くに店があるなんて驚きです。


「お好み焼き店はじめてなんですか、李織さん?」

軽く首をかしげ小川さんは私に聞いてきた。

「外食は、久しぶりです。」



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