願 叶



「さぁ、白状してもらいましょうか?」

私はベッドの上に座り足をくんだ。
もちろん螢君は床に正座させている。


「何の事や?俺、千春ちゃんに何かしたか?」

…したともさ。


「私が寝てる時っ―――」
まだ話している時に、螢君はスッと立ち上がり私の唇にそっと人指し指をおいた。



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