願 叶
音にビックリしたのか三毛猫が起き上がり私の足にすりよって来た。
「ニャー。」
小さく鳴くと、三毛猫はその日記が分厚いにもかかわらず、口でくわまえてドアを器用に開けてどこかに行ってしまった。
「ねぇ!!ちょっと待って!」
私は急いで三毛猫を追いかけようとする。
まだ・・・
まだ、続きが・・・。
私はこの部屋のドアを勢いよく開け飛び出した瞬間、何かにぶつかった。
「あいたっ!!」
何かにぶつかった衝撃で、私はしりもちをついた。