願 叶
私は、ぶつかったものをチラッと見ると、あきらかに怒った顔の男の子がいた。
背が高くキレイな藍色の髪。そして綺麗な瞳。四角の黒縁眼鏡は少しさがっていた。
年は私と同じぐらいかな?
「何、急いでるんだ?」
「え、あっ・・・その、三毛猫を追いかけようとして。」
「あぁ、あのバカ猫か・・・。あんなの気にするな。俺が明日にでもネコ鍋にしてやる。」
冷たい目線でその男の子は私に言う。
顔、こえー。
「ねっ・・・ネコ鍋って可愛いですよねー。」
空気をよんで?ちょっと、話にのってみた。
「明日、ネギと豆腐買って来なきゃな。」
食べる方ですかぁー!?!?
私は自然にタラタラ汗がでてくる。