願 叶



あれ?


そういえばさっきも似たようなセリフ聞いたような・・・。



「立てるか?」


男の子は私に手をさしのべてくれた。


顔は無愛想だが見た目よりいい人かも・・・。


すると私は、この人の左手に目がいく。


彼の左手には、さっきカラスに邪魔されて見れなかった本を持っていた。


「あっ、それ・・・。」


「ん?・・・興味があるのか?」


別に興味はないが字が読めないのがなんとなく悔しいのだ。


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