願 叶
「は・・・「待ってくれ、ご主人!!」
私が返事をしようとした時、奥部屋から声が聞こえた。
「雪君!?」
そこには、いつものパーカーを着た雪君の姿があった。
しかし、雪君は壁にもたれながらフラフラと歩き、おなかの部分を右手でおさえている。
「何?」
そう天神さんが問う。
「俺の願いを『小川をここで働かす』にしてくれ!!」
「雪君!!」
雪君がわけのわからない事を言い出す。
でも、私のためにと言う事がわかる。