願 叶

パーカー少年クンの秘密




店で働く初日の朝。



働くといっても、コレといった仕事はなく食事や掃除洗濯などは、あの執事の李織さんがやっているし。


私はのんきにイスにすわり、雅君と雪君と紅茶を飲んでいた。



正直、この2人は仲が悪いのだが・・・別に一緒にお茶を飲むのは嫌じゃないらしい。





「ネーコちゃん!!」


コップの破片を拾っている雪君の背中に楓ちゃんがとびついてきた。


「うおっ。」


どうやら、楓ちゃんは雪君の事を『ネコちゃん』と呼んでいるようだ。


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