願 叶
雪君が私のコップの欠片を拾っているのを無視して。これはちょっと嫌がらせなのだが。
ふと窓の外を見てみると李織さんがいたので、私はちょっと外へ出て李織さんの側へと向かった。
「何してるんですか?」
「あっ、小川さん。」
そう言って、ニコッと笑ってくれる李織さん。正直、たまらん。
カッコ良すぎです!!
李織さんは窓下にある植木鉢に咲いている花を摘んでいた。
本当に見たことない不思議な花で見ていると落ち着くものだった。
「この花を摘んで花瓶にでも飾ろうと思いまして。」
へーっとしか言い返せない私。他に話す事があまりない。