君の姿、見るタビに
「はじめまして。転校して来ました。森崎晃斗です。よろしくお願いします!」

ダメだ、明るく、明るく。父さんにも習ったのに…自己紹介の仕方。

ガタン!

「?…」

「おい!この乱暴紗希!」

男子の怒鳴り声。ガキ大将かよ、全く…

「さき」と呼ばれた女子は、ガキ大将に向かって下を出すと、こちらに体を向けた。

「こんにちは!区立桜木小学校の児童会会長の、西園寺紗希(サイオンジ サキ)です。あのガキは太田剛士(オオタ ツヨシ)よ。」

西園寺紗希はそう言うと、ガキ大将を指差した。

「よろしくね、晃斗くん。」

「ああ、宜しくな。」

そう言うと、俺は席へと向かった。

「えっ?」

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