生き続ける意味
そのあとは、診察して、CTで画像とって、さらには髄液検査と生検までした。
あちこちに針が刺さって、しかも針の太さは普通なんてもんじゃないし。
嫌だって言い過ぎて、亮樹兄ちゃんに怒られるわ、痛くて泣きすぎるわもう大惨事だっんだよ。
最後の髄液検査が終わって、まだあたしはベッドの上で泣いている。
もう痛くて痛くて。それに、その検査前に亮樹兄ちゃんに怒られたこともあって、ずっと泣きっぱなし。
「桜ちゃーん、もう終わったよ?よく頑張ったね。もうお部屋帰らない?」
茜さんに、そうなだめてもらってるけどその場から動きたくなくて。
そのときガチャとドアが開く音がしたかとおもうと、いきなり体がふわっと浮いた。
「桜、おつかれさん。まだここにいたの?」
そう言いながら、あたしをベッドに座らせて、頭をなでる。
すっかりいつもの調子の声に戻っていて、少し安心。
「亮樹兄ちゃん...。」