生き続ける意味

あたしは、ベッドに座り直して聞いた。


亮樹兄ちゃんは、あたしの隣に座ってふぅとため息をつく。


「まあ、ああ見えて今回は結構深刻らしいんだよ。できれば、ドナーみつけて移植したほうが...って、佑真が言ってたな。」


ドナー?移植...?!


う、うそ!そんなに悪いの!?


「うそでしょ?!それって...大変なことじゃん...。でもっ、さっきまで元気にぴょんぴょん跳ねてたくらいなのに。」


それを聞いて、亮樹兄ちゃんは目を丸くした。


「えっ、ちょっと、気をつけてよ!あぶないんだから!」


「そんなこと言われても...、そこまでとは知らなかったし。」





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