生き続ける意味
そのあと点滴も無事終わり、インフルの検査までされて終わった。
「桜、インフルじゃなかったよ。」
インフルの検査にどこかに行ってしまい、しばらくたって、診察室に戻ってきた。
「......もう。だったらやんなくてよかったじゃん。」
なにげなく口にした言葉。
でも、その言葉であきらかに周りの空気が暗くなったことがわかった。
「...桜、なにその言い方。桜がちゃんと体調悪いこと隠してなければ、こんなにひどくならなかったでしょ?」
確実に声のトーンが落ちて、怒ったような真剣なまなざしでこちらを見てる。