生き続ける意味
怖いけど、怖くない。...って。わからないよ。
あたしは、怖い。怖くないって思ったことは、1度もないし...。
あたしにはない、何かを晴ちゃんには感じてるってことなのかな。
そんなことを考えながらいると、晴ちゃんはポロンとピアノを弾いた。
「あ、やっぱり鍵盤おもい。やってなかったからな~。」
右手の人差し指で、ひとつずつ音を弾いていく。
その手は少しふるえていた。
「桜ちゃんは?」